腸内フローラと「デブ菌」、痩せる秘訣

「デブ菌」の作用

 

「デブ菌」の存在についてですが、アメリカのある研究グループの報告によれば、ある母親が肥満体の娘から病気治療のため、腸内細菌を移植されたのですが、その後16カ月で母親は15キロも体重が増加したのだそうです。

 

本来の目的である病気治療は成功したのですが、デブ化は改善されず、その後3年にわたって減量努力をしても、体重が減らなかったそうです。アメリカの別の研究グループのマウス実験でも同様の結果が出たそうです。

 

この事例の場合は親子間移植なので、遺伝的要素の影響も考えられるのですが、その母親は移植以前には肥満体ではないのですから、「デブ菌感染」の可能性があるわけです。これが「デブ菌」存在論につながるわけです。

 

この「デブ菌」を減らそうと思えば、何より腸内環境を整えなければなりません。つまり、善玉菌と悪玉菌のバランスを整えるということです。「悪玉菌」と言うと、まるで諸悪の根源のような存在に思えるかもしれませんが、悪玉菌もまぎれもなく人間の体内に常駐する菌なのです。従って、根絶するということではなく、善玉菌と悪玉菌のバランスがとるということが大切なのです。

 

そもそも悪玉菌だけが増加して悪さをすることはないとされています。「デブ菌」は消毒して消滅させるというようなものではありません。日々の生活習慣や食生活がやはり大切なのです。さて、対策について入る前に、もう少し「デブ菌」について進めていきましょう。

 


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